前立腺がん

前立腺がんとは

前立腺がんの腫瘍マーカーPSAの異常値

前立腺がんの腫瘍マーカーPSAはみなさん一度は耳にしたことがあると思います。
一般に腫瘍マーカーの採血でがんが判るとお考えの方が多いのですが、CA19-9、CEAなどの腫瘍マーカーは診断の補助的な役割しか果たしていません。

しかしPSAは前立腺に特異的で、異常値の場合は非常に効率的に前立腺がんを見つけることができます。

泌尿器科医が前立腺がんの早期発見をするきっかけになる重要な指標となっています。
しかし感度が高すぎるために治療の必要がない前立腺がんも発見されてしまうことがあります。

また、PSAは前立腺に特異的ですが加齢とともに上昇しますし、前立腺肥大症で前立腺体積が増えるとPSAも高くなり、前立腺の炎症が起きるとPSAも高くなります。
PSA値が4~10ng/mlの数値を示す場合、グレイゾーンと呼ばれます。

PSA10ng/dl以上では半数の患者さまが前立腺がんと診断されますが、グレイゾーン(PSA値4~10ng/ml)の範囲では前立腺がんと診断される患者さまは30%前後です。

つまり健診や人間ドックでPSAが高値であることを指摘されても、即座に前立腺がんであるとは限らないのですがその見極めが非常に重要になります。

泌尿器科専門医のきつかわクリニックでのPSA高値に対する検査手順

問診を行います。
排尿に関する症状やご家族での前立腺がんの患者さまの有無などを詳細に伺います。

尿一般検査、尿沈渣検査
PSAと尿とは関係内容に思われますが、前立腺周囲の炎症があるとPSA値は高くなります。
尿沈渣で尿中の白血球の有無をカウントし、炎症性疾患の除外をします。

PSA測定
通常の検診などでは測定項目がありませんが、トータルPSA値とフリーPSA値を測定します。
PSAが前立腺全体からでているのか、前立腺がんから出ているのかの分別の判断材料となります。

直腸診
肛門から指を挿入させていただき、直腸から前立腺の触診をします。
前立腺に硬い結節部分が存在する場合は、前立腺がんが存在や前立腺内の石灰化を疑います。
熟練した専門医の指先の感覚が重要になります。
前立腺に圧迫を加えた場合に痛みを感じた場合は、前立腺炎の存在が示唆されます。
前立腺炎の場合、一時的にPSAを上昇させますので、炎症によってPSAが高値を示した可能性を考えます。
PSAは、前立腺への刺激や射精後は高値を示すこともあります。

前立腺超音波検
超音波査器を使用して前立腺の内部の様子の観察や大きさを測定します。
きつかわクリニックでは正確に診断するため、経直腸プローブを用いて検査を行っております。
直腸診で硬結をふれた場合でも、経直腸超音波検査によって石灰化か否かは簡単に鑑別できます。
また、画像は縦方向と横方向から撮影して、前立腺の容積を計算によって測定することが出来ます。
正常の前立腺の容積は20ml程度とされていますので参考にしてください。

MRI検査
前立腺がんの存在が疑われる検査に行います。MRI検査は造影剤を使用しより正確に診断を行います。
造影剤の染色パターンと、画像処理画面にてより前立腺がんの存在の有無を判断していきます。(MRI検査は提携画像専門クリニックで行い、当院の電子カルテを用いて閲覧できます。)

最後に

たとえば、あなたのPSAが5.4ng/dlだとしても、前立腺の容積が50mlあって、その他の検査で異常がない場合場、前立腺が肥大していることによって、PSAが高値を示している可能性が出てきます。

つまり、がんでは無い、可能性が高いという事になります。
また、どんなデータであっても一時的に異常値を示すことがあります。特に前立腺炎を起こしている間の検診などでは、 一定の期間をおいて何回かPSAの採血をする場合もあります。

これらの検査をふまえてもやはり前立腺がんが疑わしいときには、前立腺針生検をおすすめしております。

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PSA高値を指摘されている場合は、不安を解消するためにもできるだけ早く泌尿器の専門家を尋ねることをお勧めします。

よくあるご質問

PSA検診は何歳以上になったらすすめられますか?
一般に50歳以上での受診が勧められています。これは50歳以上になると前立腺がんの罹患率が急激に高くなくことからです。
また、ご家族の方に前立腺がんの方がいる場合は40歳になったらPSA検査を受けることをおすすめしております。
PSA検診は1年に一度受ければいいの?
前立腺がんは、検診を受けなければ自覚症状がほとんどないために発見が遅れる多々あります。
自覚症状が出てから泌尿器科を受診した前立腺がん患者さんの約40%はほかの臓器に転移しています。
一方、PSA検査などの検診で発見された前立腺がんの約90%は早期のがんであることより、定期的な受診をおすすめします。
年齢によって基準値が変わりますが、PSA値が1.0ng/dl以下の場合は3年に1度程度、それ以外は1年毎の検診が推奨されています。
どこで受けられる?
PSA検査は、採血でできますのでかかりつけの先生のご相談してみるとよいでしょう。
しかし、排尿症状が何かある場合や、正常値近くの場合は泌尿器科専門医でご相談いただくとよいでしょう。
自覚症状などがなく、検診として受ける場合は、自費診療となります。
お問い合わせをいただけばきつかわクリニックでご対応させて頂きます。

医院概要

診療科目
泌尿器科・内科・在宅医療
住所
〒108-0014
東京都港区芝5丁目-31-16 YCC田町ビル4階
電話番号
予約専用:050-5846-6397
代表電話:03-3451-1731

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外来診療時間
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