過活動膀胱とは?

過活動膀胱とは?

過活動膀胱とは、急に我慢できないような尿意が起こる(尿意切迫感)、急にトイレに行きたくなり、我慢できず漏らしてしまう(切迫性尿失禁)、トイレが近い(頻尿)、夜に何度もトイレに行く(夜間頻尿)、などの症状を引き起こす疾患です。

最近の調査の結果、40歳以上の8人に1人が、過活動膀胱の症状を持っているとされています。
実際の患者さんの数は日本全国で800万人以上と報告されています。
男性で症状を持つ人の割合は年齢と共に増加していくことが明らかになっています。

通常、膀胱には300cc~500ccほど尿をためることができます。
過活動膀胱では排尿筋が過剰に収縮してしまうため膀胱にたまる尿量も少なくなります。
その結果、急に我慢できないような尿意を感じたり、トイレの回数が増えたり、おしっこを我慢できず漏らしてしまうなどさまざまな排尿トラブルが起こるのです。

過活動膀胱の原因

過活動膀胱には、脳出血や脳梗塞などが原因で脳と膀胱を結ぶ神経の障害で起こる神経因性のものと、それ以外の原因で起こる非神経因性のものがあります。
加齢による骨盤低筋肉の脆弱化や下部尿路閉塞など非神経因性過活動膀胱が8割以上を占めます。

◆女性の場合
加齢や出産によって、膀胱・子宮・尿道などを支えている骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることがあります。
骨盤低筋肉の脆弱化による過活動膀胱の原因となります。
更年期以降の女性の場合、頻尿より尿漏れに悩んでいらっしゃる方が多いのですが、この場合も過活動膀胱が原因になることがあります。
女性ホルモンが不足した結果、膀胱が過敏になってしまうことが尿漏れや頻尿につながります。
◆男性の場合
前立腺肥大症などで尿が出にくい状態が続くと、尿をなんとか出そうと膀胱に負担がかかります。
これを繰り返していると、膀胱の筋肉が障害され少しの刺激で過敏な反応をするようになり、過活動膀胱が起きます。

上記以外の何らかの原因で膀胱の神経が過敏にはたらいてしまう場合や、原因が特定できない場合もあります。
いくつかの原因が複雑にからみあっていると考えられています。
この原因の特定できないものや加齢によるものが、実際には最も多く存在しています。
膀胱の排尿筋そのものを自分の意思で動かすことはできません。
したがって過活動膀胱では、ぎゅっと収縮した排尿筋をリラックスさせることがとても重要なのです。

頻尿の検査

過活動膀胱かどうかを調べるための過活動膀胱スクリーニング質問票をチェックします。
  • 尿をする回数が多い
  • 急に尿がしたくなり、がまんが難しいことがある
  • がまんできずに尿をもらすことがある

上記の症状が 1 つ以上ある人は「過活動膀胱」の可能性があります。

次に過活動膀胱の症状の程度を調べるための過活動膀胱症状質問票(OABSS)質問票を用います。
これらの質問票は診断にも用います。
そして他の病気の可能性も含めて、膀胱の状態を調べるための検査を行います。

尿沈渣検査
膀胱炎や腫瘍性病変の可能性を調べます。

残尿測定
排尿後の膀胱内に残った尿の量をしらべます。

パッドテスト、ストレステスト
女性の方で行います。

腹部超音波検査
膀胱の形態やほかの疾患の除外を行います。

尿流量検査
一回の排尿量、尿の勢い、排尿時間を調べます。

簡単な検査が中心にですので、気になる症状があればお早めに
泌尿器科専門医のきつかわクリニックでご相談ください。

ワンポイント!

過活動膀胱と似た症状を持つ疾患に、尿路感染症や尿路結石、膀胱がん、間質性膀胱炎、心因性反応、排尿障害による残尿、薬の服用による尿量の増加、多量の水分摂取、糖尿病や腎機能障害などもあげられます。 身体所見や尿検査を行うことで、ほかの病気の早期発見につながることもあります。そのためにも気になる症状があったときには泌尿器科専門医へ相談しましょう!

上記の様な気になる症状があればお早めに泌尿器科専門医のきつかわクリニックにご相談ください。

過動性膀胱の治療

薬による治療

過活動膀胱の治療は、まず薬物療法を行うのが一般的です。
また、薬物療法は症状を軽減させる対症療法です。

行動療法

◆膀胱訓練
トイレに行く間隔を少しずつ長くするよう意識することで、少しずつ膀胱の容量を大きくする目的で行います。
オシッコを長く溜められるようになる可能性があります。
◆骨盤底筋体操
機能の弱まった膀胱や骨盤底筋を鍛えることによって、尿トラブルの症状を軽くすることができます。
膀胱訓練と一緒に行うと効果的です。
◆飲水制限
カフェインを含む飲み物を避け、水分摂取量を調整することで、尿量を調節します。
ただし、過度な水分制限は禁物ですので、医師とよく相談しながらおこないます。

電気刺激治療

電気や磁気で刺激を与えて、骨盤底筋の収縮力を強化したり、膀胱や尿道の神経のはたらきを調整する治療です。
過活動膀胱だけでなく、腹圧性尿失禁にも効果があると言われています。

過活動膀胱の治療では上記の、薬の服用、体操や排尿日誌の継続、水分制限といった日常生活における「行動療法」の併用を行うことが多いです。
こうして少しずつ訓練を積み重ねることにより、尿をためる量が徐々に増え、頻尿の改善につながります。
泌尿器科専門医のきつかわクリニックでは、さまざまなリフレットやDVDを完備し、わかりやすい指導を行っております。

磁気刺激装置 TMU-1100 「ニコウェーブ NICO wave」

日本光電工業株式会社の開発した磁気による尿失禁治療装置です。
日本では2014年より保険に収載されていましたが、施設基準があり実施がなかなか困難でした。
港区きつかわクリニックでは、環境整備が整い、過活動膀胱に対する治療の一貫として導入治療を開始しました。
治療方法はいたって簡単。着衣のまま専用椅子に座るだけで治療時間も25分です。
◆保険診療対象患者さま
保険診療内での対象患者さんは、尿失禁を伴う成人女性の過活動膀胱患者さんです。
さらに副作用等のために尿失禁治療薬が使用できない患者さん、あるいは尿失禁治療薬が奏効しない、あるいは使用できない成人女性の過活動膀胱患者さんに限られています。
一方、保険診療にかかわらず、
心臓ペースメーカーや他の電気インプラントを使用している患者さん、腰部周辺から下肢の周りに金属インプラント(人工関節)のある患者さま、埋め込み式器具による尿失禁治療中の患者さま、
腰周辺より下周囲に刺青等の金属粉が使用されている患者さまの施行はできません。ご理解の程をお願いいたします。
◆治療原理
ニコウエーブ(NICO wave)は、椅子型刺激ユニットの座面に刺激コイル・コアを内蔵しており、そこから磁気エネルギーを座面上に出力し、そのパルス磁場(変動磁場)によって患者さんの生体内に渦電流を発生させ、骨盤底筋領域の神経、主に陰部神経を刺激します。
◆治療方法
治療法、着衣のまま、座った姿勢で刺激します。1回の治療時間は25分間です。
刺激の感じ方には個人差がありますので、患者様の様子を見ながら「我慢できる上限」で強度を調整します。
1週間に2回を限度とし、6週間を1クールとして、1年間に2クールに限り保険適応されます。
治療終了後、その効果は3ヵ月以上持続するとのことです。
現在までに、問題となるような有害事象(副作用)は報告されていません。

過活動膀胱の症状をやわらげる磁気刺激装置TMU-1100 「ニコウェーブ NICO wave」が、尿失禁の治療薬が奏効しない、あるいは副作用などにより尿失禁治療薬を使用できない患者さんにとって、新たな治療の選択肢になると期待しています。

医院概要

診療科目
泌尿器科・内科・在宅医療
住所
〒108-0014
東京都港区芝5丁目-31-16 YCC田町ビル4階
電話番号
予約専用:050-5846-6397
代表電話:03-3451-1731

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外来診療時間
外来診療時間
8:30~19:30
★土曜:9:00~13:00、休診日 日曜日、祝日
◎医師の御希望がある場合は、予約の際にご指定ください。
※診療時間内であっても受付時間が午後6時を過ぎると、夜間加算として約150円
 (3割負担の場合)ほどかかります。

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